頼まれ事は試され事～同窓会幹事をやってみることにした６

(前回から続きます）
出席者リストに無い方が来られて幹事は当惑。
しかし、まだ一名来られていない！もう、その方を充当して座ってもらい
後から来たら追加してもらうことにして
皆さんの前に立って、会の進行を始めました。
台本はしっかり作ってます

司会の私が話し始めると…出席の皆さんがご一緒のテーブルの方と
もう話に花を咲かせていて、聞いてくれない（＞＜）

女性あるある、おばさんあるあるなんですが
すぐに仲良くなって、盛り上がってしまう！

「聞いてよ～」と思いましたが、緊張している方も多いはずなのに
すぐに打ち解けて、話しているなんてピースフルでハピネスじゃん！と
静止せずに話をし出すと、さすがにだんだん聞き入ってくれるように（ほっ）

「我が母校は、残念ながら関西では知名度が低く『隠れキリシタン』状態だと思いますが」と言うと、皆さん大爆笑＆うなずく人も多数。そうそう！

台本に沿って、来賓の方の挨拶や前役員の皆さんの報告など、順調に進んでいきます本当はこの報告が終わった後にアフタヌーンティーが運ばれるはずが
開会のときから既にサーブされている。
まあ、飲みながら、食べながらで良いかと思いつつ。
そして一通り終わり、歓談。
本当は自己紹介コーナーをするつもりでしたが、貸し切りではないので「皆さん嫌かな」と思い、私がお名前を呼んで、挙手していただくことで顔と名前を一致させることにしました。
そして「あ」から始まる方をお呼びすると、８２才の久々参加の方。起立して「〇〇〇です」と自己紹介を始められる

あら、自己紹介されるんだ…と予定外の行動に、しかもOVER８０なので戸惑うが、これも素敵なハプニング、そのまま続けてもらいます。
「私、８２才で、多分最年長だと思いますが…」に、思わず

「いいえ、〇〇さんより先輩が３人おられます！」とツッコんでしまうと、場内爆笑。

最年長８６才が「まだお若いわよ！」と言って、更に笑いが。
８２才が「年齢もあるのでこれが最後だと…」と挨拶されると

最年長が「私はこれからも行きますよ！」と重ね、再度笑いが起こる

若い方から年配の方まで、全員が笑顔になっている
なんてほのぼのして、楽しい空間なんだ！
望んでいた交流の場ができたことを実感できて
これまでの準備の手間などの苦労がふっとびました

そんなスタートだったので、結局、皆さん自己紹介をしてくださいました。初参加の方は「緊張して来たけれど、皆さんとお目にかかれて、すごく温かくて楽しい」と口々におっしゃってくれて、ほっとしました。

会を通じて、高齢の先輩の皆様が、皆さんずっと笑顔でおられることが印象的でした。年を取ったらニコニコしてるおばあさんになりたいなあと、シンプルだけど難しい目標ができました。

そしてあっという間に時間が過ぎ、来年の再会を約束して閉演。
カフェのすぐ横の屋上庭園で記念撮影して終了。
同じ学科、あるいは今ご近所さんと言うことが分かり、LINE交換しあう方もいたり、和やかな雰囲気で終わりました。

そして翌日、お礼のメールをくださる方や、わざわざお礼状をくださる方まで。さすが先輩のたしなみ…

「同窓会幹事？めんどくさい」と思うのが当然ですし、私もしょうがない、とやや後ろ向きに思っていました。
今回やってみて、沢山の人の心を動かし、行動変容を促すという、仕事で学んだことを活かせたことは嬉しかったです。
また普段なかなか接しない高齢者の方とのやりとりで学んだこと、特に足を運んでくれた皆さんは新しいことに好奇心を持ち、素直に受け止めておられ、だからこそお元気なんだな、など、得ることは多かったです。

「頼まれ事は試され事」を実感した同窓会幹事。
まだ任期は途中ですが、心を込めて努めていきます。

最後に…当日リストに無く来られた方（８４才）ですが
返信はがきは「欠席」に丸を付けて、来ていました笑