『自分の舌に自信ないので…』

先日、朝の情報番組を見ていたら
飲食チェーンが食べログに不当に評価を下げられた
と訴えて、賠償を命じられたニュースを取り上げていた
裁判の争点はともかく、飲食店にとっては
食べログの評価が下がることは
来客の減少となり、大きなダメージになるらしい

街頭インタビューでは、特に若者
「食べログの店数でお店を決める」との意見が多かったが
コメンテーターの長嶋一茂さんは
「僕は自分の舌や鼻を大事にしたいので
点数に関係なく、行きたいところに行く。
点数が低くても、おいしいところはある
僕には美味しくても、他の人にはおいしくないかも
というのが本当の評価」と言った
その後、若い女性のアナウンサーが
「私は自分の舌に自信ないので、参考にしています
予算が同じだったら、点数が高い店に…」と言うと
「それって、一緒に行く他人を気にしてるんでしょ?
自分がうまきゃいいの、他の人がまずいって言っても
自分が美味しいと思ったら行けばいい」
とおっしゃった

一茂さんのきっぱりとした物言いに
その後の女性アナウンサーが困ったような顔をしたため
その後、ネットでは「高圧的」「おじさんの説教」「金持ちは」と批判があったようだが(笑)
私は「あ、そうか!」とすごく気づきがあったやりとりだった

よっぽどの味覚障害が無い限り、何かしら日々「美味しい」と感じているはず。
「自分の舌に自信が無い」と言うのは
「私は『美味しい』と思うけど、他の人がその味を『美味しい』と感じるかどうか自信が無い」
ということか
つまり「他人がどう思うか」という出発点からの言葉なんだ
と一茂さんの言葉で気づいたのだった

ライフキャリアアドバイザーとして、他人の思惑や顔色をうかがうのでなく
自分を中心にした「自分軸」の構築のサポートをしたいと思っている私
こういうトークにはアンテナが働く!

ふだん当たり前にやっている行動や考えが
知らず知らずに、自分をなおざりにして
他人優先になっているんだなあと改めて思った

もちろん自分は辛いものが好きだからと
苦手な人がいるのに、そんなお店で食事会をしたら…
それは自分軸でなく、他人への配慮がないということでもある
その微妙なさじ加減が難しいのは人間社会!

そして食べログの点数でお店を決めること
行ったことのないお店については便利なのは事実で、一概に否定しないが
他人の感想や評価を自分の感覚よりも優先していると
だんだん自分で選ぶことができなくなってしまうのでは無いかと思う

自他共に認める食いしん坊の私は、点数は参考に見るくらいで
基本的には知り合いに「美味しい」と聞いたお店や
自分で突撃です(笑)

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投稿者プロフィール

コンパスポイント
コンパスポイント
熊谷有里子 コンパスポイント株式会社代表取締役
ライフキャリアアドバイザー&イベントプロデューサー 関西と東京をベースに
人が幸せな人生という円を描く軸、そして羅針盤となるために活動中